きたぐらし通信

きたぐらし通信は、北海道旭川市に住むデザイナーmeiが,北海道の魅力や日々の暮らし、アートやデザインについて書いていく不定期ブログです。 書いて欲しい場所、内容などリクエストありましたらメッセージにてご連絡ください!

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アートって結局なんだ?



先日、札幌市資料館で定期的に開催している「アートカフェin資料館」にて
自分にとってアートとは何か?をみんなで話し合う会がありました。

ルールとしては、自分がアートだと思うものを持参し
自分の言葉で話すとともに、他人の言葉を聞くというものでした。




アートってなんだ?

アートという言葉が指す意味には「これ!」とハッキリ言える説明がないように思います。
参加者の方から出た意見も、様々でした。

 

私が「アートとは何か」を話すために持っていったものは
20世紀の雑誌を解説した研究本でした。

 
私も創作をする人間なので
自分の描いた絵や立体物を持って行きましたが、
それを「アート」として紹介することはできませんでした。


私の思うアートとは、歴史ありきのものです。
つまりは「引き継ぎ、引き継がれるもの」です。
別の言葉で言うと「影響し合うもの」です。

上で紹介した本の面白いところは、
販売された雑誌以外に、パンクファンジンや同人誌などの、
人々が文化に影響され生まれた読み物も紹介されているところです。

時代背景、文化がトレンドに合わせて紙にのこされていく
雑誌の歴史はアートだと私は思います。

 

 

何もないところからモノが生まれないのは
創作の世界でも同じです。
風景、モチーフ、時代背景、事件、そこから生まれる感情、
などが作品に形を変えます。


その作品を見た誰かが影響を受け、
違う作品に形を変えます。

例えばそれは作品自体だったり、モチーフだったり、技法だったり、概念だったりします。

作品をつくったり解説をする人たちによって、
元の作品を作った人も未来に影響を受けます。
技法を真似たり作品が見られる回数が増えるほど
その人の作品は世間に広がっていくからです。

作品と見る人が影響し合うことで
違う考えが生まれたり、新しい文化が生まれたりもします。

長く影響を与える作品によって
私は歴史を学んだり、モチーフとなった出来事の疑似体験をすることができます。

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図にするとこんな感じです。↑

作品自体だったり、モチーフだったり、技法だったり、概念だったりが
作家、鑑賞者、研究家の間で影響し合い、アートの世界は成り立っていると思います。


これを元に考えると、私の描く絵や作るものは
誰かが作ったものからたくさん影響をうけたり、
見てきた景色から影響をうけたり、十分アートとして紹介できますが、
作品に芯となる出来事だったりモチーフが無いので
自分の作品だけで「アートとは何か」を説明することができませんでした。

「よくわからないけどすごいもの」を
「アートだね」と表現する人がいますが
今まで見てきたものや出来事からそう感じるのでしょうが
それがなにかハッキリわからないからそういう表現になるのでしょう。
アートは「よくわからないけどすごいもの」でよいのです。
その正体が知りたければ作家のことや周辺の出来事を勉強すればいいだけです。

* * * * *

あくまでも私の考えなので、まったく違う考えがあって勿論良いと思います。
他の方の意見では、
素材と作家の関係であったり、
モチーフそのものであったり、
誰かのためにつくるかどうか、だったり。
どれも、なるほどなぁと思う考えでした。

ひとつの考え方として捉えてもらえれば嬉しいです。