娘が主人公の絵本を作ってみた
旭川広告デザイン協議会改め、旭川クリエイターズクラブの展示会があるので
前々から作りたいと思っていた、娘が主人公の絵本を描きました。
いろんな好きな作品のオマージュを散りばめて、楽しい雰囲気の絵本になりました。
久しぶりにハードカバーつくった。
マユリさんがおつかいをしに、行って帰ってくる話です。
「マッドマックス 怒りのデスロード」が元ネタですが
マッドマックスも、要約すると行って帰ってくる話なので
マユリマックスです。
治安は悪くないけど世紀末感漂う景色を描きました。たぶん。
お気に入りのシーンをいくつかピックアップ。↓
基本的に娘は乗り物が好きなので、
動物に乗ってみたり、飛行機や電車に乗ってみたり、させました。
大好きな長新太先生の飛行機を描きたいがために猫を登場させました。
広大な空気や果てしない大地の雰囲気が好きで、
特に荒井良二先生の「旅(じゃあにい)」感が大好きで、意識して描きました。
荒井良二先生はバスが好きでよく作品にも出てくるのですが
私は電車の方が好きなので、電車で旅させてみました。
おかいもの大好きな娘と、
これは何かな?これを買うんだっけ?とお話できるように
いろいろ並べてみました。
最後は娘がお化けになっちゃって、空を飛んでお家に帰るのですが
「お化けになっちゃった」といえば有名な絵本がありますね↓
要約すると、ママが交通事故で死んじゃったあとの息子とのお話です。
こちらの作品は賛否両論ある絵本で「子供に読ませるべきじゃない」という意見もあります。
私もその意見に賛成です。
この絵本の主人公は母親で、つまり母親のための絵本だからです。母親が自分で楽しむのはいいと思います。絵も温かみがあって可愛いし、親しみやすいです。
私は反論として「お化けになるなら子どもだろう!」と思ってこのシーンを描きました。
お化けという存在は子供にとって、怖いけど愉快なものであって欲しいです。
大好きな絵本の一つに「かいじゅうたちのいるところ」があります。
この絵本が子供にとって、世界で一番最高の絵本だと思っています。
何故かというと、子ども一人で完結する冒険の物語だからです。
主人公のマックスが自分の部屋で生み出した妄想の世界を冒険し
世界の王様になったところで、急に寂しくなっちゃって、
最後には自分の力で帰ってきて、お母さんが用意してくれたあったかいご飯を見て、
ホッとした表情でフードを脱ぎ、かいじゅうから人間に戻り
現実に帰ってくるという結末です。
大人の監視の無い世界でたくさん冒険して、そして自分でお家に帰ってきて、安心して床につく。
という流れは小さい子向けの物語として最高の流れだと思っています。

- 作者: モーリス・センダック,じんぐうてるお,Maurice Sendak
- 出版社/メーカー: 冨山房
- 発売日: 1975/12/05
- メディア: ハードカバー
- 購入: 19人 クリック: 836回
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こんな感じで自分の趣味全開な絵本になりました。
最近娘は寝る前に絵本を最低5冊は読まないと気が済まないので、
これ1冊で満足してもらえたらいいんだけど笑
明日から開催されるacc展にて展示していますので
お近くの方はぜひ遊びに来てください。
旭川クリエイターズクラブ
名前が変わりまし展
とき:
2019年11月6日(水)〜11月17日(日)
11:00〜17:00(最終日は15:00まで)
ところ:
デザインギャラリー
旭川市宮下通11丁目 蔵囲夢(大雪地ビール館 裏)
入場無料